2005年12月09日

[0823 ホーチミン(27)]

第94回。
ベトナム戦争の汚点、オレンジー・エージェントの話です。

ではどうぞ。

戦争証跡博物館のなかにある、「オレンジー・エージェント」の展示。
これは、ひどかった。
まばらな客も、このエリアでは足が止まるのか、ここに集中していたように思う。

そして、ガイドブックでもこの博物館の「目玉」として紹介されている、枯れ葉剤の影響で変異を起こした胎児のホルマリン漬けが、ここにあった。

梅酒をつけるような、ホルマリンのビンは、2つ。
ビンの色なのか、中の液体の色なのか、全体的に暗いオレンジ色をしている。

その中に、それぞれ胎児が1ずつ入っている。
しかしこれを「1人」と数えて良いのか、と思わせるほど、中の胎児は異常だった。

1体は、目や鼻の位置がいびつで、手が異常に小さく、短かった。
もう一体は、双子が溶かされたように融合しているかのような、奇妙なものだった。

アニメ「アキラ」の鉄雄が、最後に巨大化するが、あんな感じである。

これにはエイコも絶句し、ビンを凝視していた。
僕もこれがあることは知っていたが、本物を見た衝撃はやはり違った。

その時僕はなぜか、彼らを生んでしまった(取り出された?)母親がいるということを、強烈に連想した。

この建物はいろいろ展示してあったが、結局このホルマリンの展示が一番印象深い。

建物を出て、他の展示にも入る。
一つ変わっていたのが、石垣で囲まれた細い通路のような展示場所だ。

ここは、ベトナム戦争以前にベトナムを支配していたフランス統治時代に使われていた拷問場所を再現したもののようだった。

ホーチミンが以前は「サイゴン」という都市で、フランス統治下の時代があったことは、市の郵便局などに用いられている建築様式などで知ることが出来た。

しかし、やはり現地人に対する扱いは、他の列強諸国と大差なかったのであろう。
ここではフランス統治下の暗部を知ることが出来た。
(続く)

「戦争証跡博物館」といえば、このホルマリン漬けなのだそうです。
たしかに。


posted by molten at 14:30| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | Jet-Ragメモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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