2005年12月10日

[0823 ホーチミン(28)]

旅行記も第95回になりました。
戦争証跡博物館の最終回です。

ではどうぞ。

戦争証跡博物館は、ベトナム戦争の記録を残すところだけではない。
屋外にある石垣に囲まれた牢屋は、通称「虎の檻」と呼ばれる、フランス統治下におけるベトナム人の収容所を再現したものである。

石垣の細い通路の先には、小さな鉄格子が据えられた扉があり、その奥には、独房のような小さな部屋があった。
驚くのは、そのなかに精巧な蝋人形のベトナム人が、手を縛られ、猿ぐつわをした状態でこちらを見ていることである。

他にも同じような部屋があり、そこではフランス人が行った拷問の方法が、図解で示されている所があった。

電気責めや火のついた棒を押し当てるといったような、いわゆる良く聞く拷問方法の中に、「水滴責め」というような方法があった。

囚人を椅子に縛り付け、頭を剃った後、頭頂部に蛇口から水滴を落とす。
これを数時間続けた後、頭頂部を木づちなどで軽く叩くと、耐え難い痛みが走るのだという。
拷問は肉体的な苦痛よりも、むしろ精神的な苦痛を与えた方が効果的であるという点で、このような拷問が存在したのだろう。

それから、収容所の様子を階上から眺めるための階段があり、そこに登った。
階段を上ると、描き割りでアルカトラズのような、独房が並ぶ収容所の様子が描かれていて、当時の雰囲気を再現していた。

しばらく見て回った後、再び表に出る。
アメリカ軍のヘリコプターを前に、敬礼をして記念撮影をする白人。
やっぱり、違和感がある。

こじんまりした博物館で、お土産の一つも置いていないのだが、ここはその辺の観光地よりも価値があるし、考えさせられた。

植民地の争奪戦だった、当時のアジア諸国で独立を保っているということは、本当に難しいことだったのだということが、実感できた。

日本は島国で良かった、というのは僕の短絡的な発想である。
(続く)

ということで、平和学習は終了です。


posted by molten at 10:14| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | Jet-Ragメモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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