2005年12月14日

[0823 ホーチミン(32)]

長々続けて参りました、ベトナム・カンボジア旅行記、遂に99回。
今回で終了とさせて頂きます。
空港での話です。

では、どうぞ。

みやげ店を見終わったエイコは、ぐったりして寝ている僕の所に戻ってきた。
彼女はなんだか盛り上がってきたらしく、喫茶コーナーでもう一杯飲もう、と言う。

カウンターで飲み物や食べ物を買って、席を見つけて座るというスタイルの、フードコートのような喫茶コーナーがあり、そこでとりあえず時間を潰すことに。

エイコが缶ビールを2本買ってきて、勝手に僕の分も開けて乾杯する。
僕も眠たいのをこらえてビールを飲む。

客はそこそこ入っていて、にぎやかである。
時間的には「夕食」ではないので、他も酒が入っているようだ。

そんな中、やけに大声で騒いでいる集団があった。
日本人である。おじさんとおばさん、6人ぐらいのグループだ。
そろって皆、土木作業員の休日のような格好をしている。

ものすごい量のお土産袋を机の下にしまい、テーブルの上には缶ビールが並んでいる。
その中の一人が、「松戸の棟梁はさー」「松戸ではさー」と、千葉県松戸市トークを展開している。
(この人がそうではないのだが、以後このおじさんを「棟梁」と呼ぶことにする。)

棟梁は顔が真っ赤で、相当できあがっているらしく、隣の韓国人であろう男女4人グループにも、普通に日本語で話しかけ、「楽しいなー」とご機嫌である。
そして棟梁は、もちろん頭にタオルを巻いている。
棟梁の奥さんらしき女性も隣にいるのだが、「この人がこうなったら止められない」という感じでおとなしくしている。

もうちょっとで店員に連れて行かれるのでは、というところで、外から棟梁の友達が声を掛けて、お土産エリアに繰り出してしまった。

結局、僕らは棟梁たちと同じ飛行機に乗って(乗るときはまたタラップカーだった)、成田までの空の旅をお供させてもらった。
飛行機では、全く棟梁たちの声はしなかったと思う。
たぶん、疲れて寝てしまったのであろう。

僕もしばらくは寝ていたと思うが、途中ふと目が覚めて、小さな飛行機の窓から、真っ暗な外をぼんやりと眺めていた。

初めは真っ暗な大陸が続いていたが、そのうち、淡い光の輪郭をもつ島が表れた。
今思えば、台湾辺りだったのかも知れないが、それがあまりにも幻想的というか、逆に現実的というか、不思議な気分になったのを思い出す。

地上の彼らは、飛行機に見てもらうために光っているわけではない。
みな必死に生活をしているだけである。
それだけなのに、何というか、きれいだった。

成田に着いたのは朝7時。
空港で荷物を受け取って、車を止めているホテルに戻る。
車内の空気を吸った時に、なぜか無性におにぎりとお茶が欲しくなった。
(おわり)

うーん、なんだかよく分からない終わりになってしまいました。
万が一、全部お読み頂いた方がいるとしたら、本当にありがとうございます。
そしてお疲れ様でした。


posted by molten at 17:52| 埼玉 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | Jet-Ragメモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あ〜面白かった〜。
コメントするなと言われたけど・・・。
お疲れ様でした。とっても楽しみました!!
今度はボルネオ日記を楽しみしています。
Posted by エイコ at 2005年12月15日 13:39
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