バレーボールのポールを上下させるために使うレバーは、「クランク」の代表例ですが、転じてあのレバーの形状も「クランク」と呼ぶようになったそうです。
自動車教習所の「クランク」は、あとの方の意味ですね。
また、映画の撮影開始を「クランクイン」、撮影終了を「クランクアップ」といいますが、これはもともと映画撮影用のカメラが、手動でテープを回すことから来た言葉です。
カメラを回すときに、クランクレバーをカメラにある穴に差し込んで使うことから、撮影の開始をクランクインと言うようになったのです。
そうすると終了はクランクアウトになるんじゃないかと思うんですが、なぜか「クランクアップ」。
さらに、英語で「crank up」というと、「(物事を)始動させる」という、逆の意味になってしまいます。
英語では、映画開始は「start shooting」、終了は「finish shooting」だそうです。
日本では「打ち上げ」とか、「今日は先にあがる」とか、「終わり」の意味で「あがる」というのを使うので、その辺から「クランクアップ」が生まれたのかもしれません。
どちらにしても、ハリウッドで活躍しようと思っている日本の監督さんは、注意が必要です。