関西弁で、「ちぐはぐなこと」「そろっていないこと」を意味します。
シャツのボタンを掛け違えたり、歯並びが悪い人に対して使うようです。
たとえば、
「おたくのシャツ、ボタンぐいちになってるで」などです。
「じぶん、歯、ぐいちやな」
先日、知人にカーディガンのボタンの掛け違いを指摘されて、初めて知りました。
語源は、「五一」の数の通り、サイコロの目の状態を指します。
先日もご紹介しましたが、サイコロは「5」の裏は「2」、「1」の裏は「6」と決まっています。
つまり、通常「5」と「1」は向かい合っていなく、ねじれの状態にあるといえます。
そこから、「そろっていない、ちぐはぐな」という意味に派生したのだとか。
「ぐいち」と全く関係ないんですが、なんとなくこれで思い出したのが、「いなげ」という言葉です。
関西圏では「変な、おかしな」という意味を持つこの言葉ですが、千葉県千葉市には「稲毛(いなげ)区」という場所があります。
昔、四国に住む友人が上京してこの場所に暮らすことになり、しばらく違和感を覚えていました。
ちなみに、いなげ区役所は「千葉市いなげ区穴山(あなやま)」という場所にあり、他にも、
「JRいなげ駅」
「いなげ区あなやまコミュニティーセンター」
「いなげ海浜公園」
等があります。
ひらがなに直すと、関西圏の人は笑ってもらえるんでしょうかね?