発起人は、元・角川書店で、現角川春樹事務所社長である、角川春樹氏です。
角川氏は、自社の月刊誌「ランティエ」に連載を設け、俳句を若者にアピールする目的で「魂の一行詩」というコーナーを連載しています。
月刊誌「ランティエ」(角川春樹事務所)
そこからどうも角川氏は、ニュアンス的に「俳句」という名前をを全面的に「魂の一行詩」と変更したい、という勢いを伺わせます。
そうなったら、例えば、
「○○さん、ご趣味は…?」とか、
「ええ、お花と『魂の一行詩』を少々…」
「さて、来週の試験範囲は、夏目漱石の『こころ』と、松尾芭蕉の『魂の一行詩』だぞー」なんてことに。
角川春樹氏自身も「俳人」という肩書きを持っていますが、今後「魂の一行詩人」に変更しなくてはいけません。
定着しないんじゃないですかね…?
ちなみに「ランティエ」で連載されている「魂の一行詩」が、サイト上で公開されていました。
「ランティエ」魂の一行詩
2006年3月号では、
日本が生きねばならぬ中にゐる
極月(ごくげつ)のどこを押しても開かずの間
など、「魂」を感じさせる作品も見受けられますが、
義士の日の鏡の奥にキティちゃん
回らないおすしを食べにクリスマス
などという、全く魂を感じない作品まで、さまざまです。
それぞれに角川氏が批評を添えており、「キティちゃん」の「詩」には、
『魂の一行詩』は『笑い』を重要視しているので、敢えてこの句を採り上げた。とし、「クリスマス」には、
正しく現代の「軽み」そのものではないか。私はこの「クリスマス」の句に、すっかり脱帽した。と絶賛しています。
角川氏、また、やっちゃってるんじゃないんでしょうか。
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