これは、主に東北の農村部で行われる、田の神を迎え入れる行事で、文字通り、神様に16個の団子をお供えするというものです。
農村部では、この時期に「山の神」が村に降りてきて「田の神」となり、稲作を見守ったあと、再び山に戻って「山の神」となる、と言い伝えられています。
神様も兼業農家だったんですね。
神様が村に降りてくるのを「さおり」といい、逆に山に登っていくのを「さのぼり」といいます。
「さ」とは「稲」の事だそうです。
「さおり」は3月16日の今日、「さのぼり」は11月16日に行うのが一般的(違う月の所もあるようです)で、16日にちなんで16個の団子をそれぞれお供えします。
そして、「さおり」時に神様をお迎えする役目をになう女性を「さおとめ」といい、「早乙女」という名字や地名として残っています。
ちなみに「十六」といえば「十六茶」ですが、これはなぜ16なのか、アサヒ飲料のサイトに書かれていました。
アサヒ飲料 十六茶のヒミツ
6臓+6腑+4味覚=16、なのですね。
味覚を全部混ぜちゃったら、おいしくないと思うんですけどね…。