受話器が上がっている状態を「オフフック」、受話器が置かれている状態を「オンフック」といい、電話交換機はこれで通話状態か切断状態かを判断します。
一般には0.3秒以上「オンフック」が続いていると機械が「切断」だと判断するそうで、それ以下の時間であれば、一度受話器を置いてもまたつながるのだとか。
食べ物を落としても「3秒ルールだから大丈夫」といって口に入れてしまう人がいますが、電話は「0.3秒ルール」というわけです。
また、もっと長く受話器を置いてもつながっている場合があります。
相手からかかってきた電話を、こちらが先に切った場合、「切断」の情報を相手に伝えるまでに2秒〜4秒かかるそうで、その間に再び受話器を上げると通話が回復するそうです。
逆に、切ってしまってから再び同じ相手にこちらから電話をすると、話し中になることもあります。相手の回線がまだ生きているためです。
昔は発信者が電話を切るまでは、回線を切断しなかったそうですが、受信側が切っても発信者が受話器を置き忘れたために回線が切断されず、法外な通話料を請求されるというトラブルが起こり、それを防ぐために現在の形になったということです。
また、大正時代、電話交換を人間が行っていたころ、トラブルで意図せぬ切断が起こったときには、フックボタンを何度も押し、交換手に異変を知らせたそうです。
よくドラマなどで電話が切れてしまったときにフックボタンをガチャガチャと押すのはその名残なのだとか。
「踊る大捜査線」でもやってましたが、ものすごい古いリアクションということです。