もともと、1820年代にイギリスのパブリックスクールで行われていた、ボールを脚で蹴ってゴールに入れる競技を「フットボール」といっていましたが、試合中、興奮したウィリアム・ウェッブ・エリスという少年が、ボールを持ってゴールまで走ってしまったのが、ラグビーの創始につながった、という伝説があります。
(当時からボールを手でもってもよい、というルールがあったそうですが、それを持ってゴールまで走ってはいけなかったそうです)
エリス少年が通っていたパブリックスクールの名前が、「ラグビー校」でした。
ラグビーとは、学校の名前だったのです。
当時はラグビー校のように、学校によってルールが異なるため、1863年に統一ルール作成のために「フットボール協会」がつくられ、その協会のルールで行われるフットボールを「アソシエーション・フットボール」と呼ぶようになります。
ラグビー・フットボールはそれとして独立しており、プレイヤーのことを「ラガー(Rugger)」というのに対して、アソシエーション・フットボールのプレーヤーは、「Association」の「ssoc」の部分に「er」をつけて、「ssocer」といっていたのが、現在の「サッカー(soccer)」に変化したということです。
サッカーとは競技名ではなく、もともと競技者のことを指していました。
だから、「サッカー選手」という言い方は、「バッター打者」と同じくらい変な言い方ということになります。