2005年01月23日

[サーカズム]

英語圏、特にイギリスにおいて、日本語で言う「皮肉」に近いレトリックを現す言葉は2つあり、一つは「アイロニー(irony)」、もう一つは「サーカズム(sarcasm)」です。

「アイロニー」が相手に対する明らかな皮肉になるのに対し、「サーカズム」はそれと分からないように相手を皮肉るという、高度なものです。

例えば、遅刻をしてきた人に「早いねー」などと言うのはアイロニーで、下手な絵に対して「上手だねー」というのは、絵を描いた本人が「褒められた」と思う場合もあるので、サーカズムに近い言い方です。

話す時のイントネーションも大事なようですが、一般に明らかに相手をバカにするジョークやアイロニーを「ウェットユーモア(wet humour)」、普通の会話に紛れて真面目な顔で行うサーカズムなどを「ドライユーモア(dry humour)」というそうです。

日本の「笑い」と「humour」はまた別のものだと思いますが、この辺の微妙な言語感覚が日本にはないような気がしますね。
「本音」と「建前」ともまた違いますし。

僕はよく、なんでもかんでも「すばらしい」という言葉を使いますが、今考えてみれば、そのほとんどが「サーカズム」だった、という気がしますね。



posted by molten at 16:00| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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