2006年05月18日

[継母]

「ままはは」と読んで、育ての母親を指す言葉ですが、これは当て字です。

中国語での育ての親を指す「継母(けいぼ)」に、和語の「ままはは」を当てたものとされています。

そしてこの「ままはは」の語源には諸説あります。

一つは「まんま」つまり(血のつながりはないが)食事を与える母親という意味。

もうひとつは、源頼朝が関係しています。




源頼朝には比丘尼(びくに)という育ての母親が有名ですが、もうひとり「摩々(まま)」という人物がおり、頼朝は自分の子供にこの「摩々」を継母としてつけたことから、「摩々母(ままはは)」という言葉が生まれ、その後「継母」となった、という説があります。

ではなぜ「ままはは」にはネガティブなイメージが付くのかというと、これは江戸時代の「真間子(ままこ)」の話が元になっています。

江戸葛飾の真間(まま)という所に、手古奈(てこな)という美しい娘がおり、毎日継母にいじめられながら、けなげに家事や水くみをしていました。
しかし、あまりの美人のため、水くみに行って戻るたびに、若い男が付いてきました。
それが面白くない継母は、更にひどい仕打ちを続け、とうとう絶えきれなくなった手古奈は、橋から身を投げて死んでしまいます。

哀れに思った村人は、墓を建てて手厚く葬り、飛び降りた橋を「真間橋」、水くみをしていた井戸を「真間井戸」とよんで、継母への当てつけとした、という話があるのです。

そこから、育ての母子の折り合いが悪いと「継母」や「継子」という言葉を使うようになったらしいのです。

現在も橋や井戸は現存するそうで、京成電鉄「市川真間駅(千葉県)」にもその名残があります。

「市川真間」には特にネガティブイメージはありませんね。


posted by molten at 18:32| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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