2005年02月10日

[ヘラクレス]

以前、ギリシャ神話の神アトラスは、世界(天)を支える役目をしていたという話を紹介しました(2004/12/17記事[アトラス]参照)が、その時に背負っていた天を支える柱があり、その柱を「ヘラクレスの柱」というのだそうです。

現在のスペインとモロッコを隔てる「ジブラルタル海峡」が、ギリシア時代に「ヘラクレスの柱」と呼ばれていた場所です。ここから西へは行けず、世界の終わりだと思われていたからです。

また、ドルマーク($)の縦線(本当は2本)は、この「ヘラクレスの柱」を意味しているそうです。

なぜ「アトラスの柱」ではなく「ヘラクレスの柱」なのかというと、この柱を一度だけヘラクレスが肩代わりをした、という話があるためです。

アトラスの娘はヘスペリデスといい、ゼウスに贈った事で有名な「黄金のリンゴ」がある楽園を守っていました。

ヘラクレスがこのリンゴをほしがり、ヘスペリデスの父アトラスに頼むと、アトラスは「リンゴを渡す代わりに、自分が背負っている柱を肩代わりしてくれ」と交換条件を出します。

ヘラクレスは取引に応じます。アトラスが黄金のリンゴを持って戻ると、ヘラクレスは「天を支えるのはつらいので、もっと楽な支え方を教えてくれ」といって、アトラスにその柱を渡し、アトラスが柱を背負ったところで逃げてしまいます。

何ともマヌケな話ですが、これはヘラクレスが行った12の偉業の一つとして有名な話なのだとか。

ちなみに「ヘラクレス12の難行」とは、
1.ネメアの森にすむライオン退治
2.レルネの沼にすむヒュドラ(水蛇)退治
3.ケリュネイアのシカの生け捕り
4.エリュマントンス山のイノシシの生け捕り
5.エリス王アウゲイアスの牛小屋掃除
6.ステュンファロス湖畔の鳥退治
7.クレタ島の雄牛の生け捕り
8.トラキア王ディオメデスの人食い馬の生け捕り
9.アマゾンの女王ヒッポリュッテの帯の奪取
10.ゲリュオンの飼牛の生け捕り
11.ヘスペリデスの園から黄金のリンゴを取ってくる
12.冥府の番犬ケルベロスの生け捕り

だそうです。

ならず者の捕縛や退治がメインのようですが、5番の牛小屋掃除が異彩を放ちます。
これは、30年間掃除をしていなかった、三千頭の牛がいる牛小屋を、一日できれいにしたという伝説のようです。
川の水を引き入れて、牛糞を一気に流したという方法。

無理矢理「12」にした感が否めませんね。



posted by molten at 20:45| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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