2005年03月14日

[キャンデーパンチ]

ホワイトデーは、1980年に始まった日本独自の行事です。
初めは男性が女性にマシュマロを贈る「マシュマロデー」だったのを、全国飴菓子工業協同組合がアメの売り上げのために参戦、ホワイトデー委員会を立ち上げ、地道なキャンペーン活動の結果、一般的に知られる記念日となりました。
(このへんのことは、以前[ワタクシゴト]にも書いています)

しかし、この「ホワイトデー」の定着にはさまざまなドラマがあったようです。



全国飴菓子工業協同組合が運営している公式の「ホワイトデー」サイト(リンクします)には、「ホワイトデー誕生秘話」として、当時の仕掛け人達の対談が掲載されています。

それによれば、「まずキャンデーの需要を伸ばすにはどうしたらいいか」というところから始まり、「ホワイトデー=キャンディー」をこじつける様々な意見が出されます。

英語の辞書から、「ホワイト=シュガー(砂糖)」、「シュガー=キャンディー」という関連を見つけたカンロの大西康宜氏は「やったと思った」そうです。

また、篠崎製菓の篠崎新一郎氏は古い文献をあたり、アメの起源が3月14日に近い日付だったことを挙げ、「(旧暦だから)ある程度のずれはある」などとして、「ホワイトデー=キャンデー」を後押し。

しかし、当時、一般的には普及もしておらず、関西圏では業者にもキャンペーン意識がなかったそうで、「もうからない」と組合を降りるところも出てきます。

そんな中、みやこ飴本舗の中西信雄氏は、地下鉄で駅に近づくたびに、「ホワイトデーって知っているか」「ホワイトデーってのは、キャンデーを女の子に返す日だぞ」と仲間に大声で話したそうです。

プロジェクトXには絶対に取り上げられないだろう、彼らの涙ぐましい努力がこのサイトのあちこちにちりばめられています。

「ホワイトデー20年史」というところでは、1980年から89年までのホワイトデーのキャッチフレーズが見られます。以下に列挙します。

1980年 「愛にこたえるホワイトデー」
1981年 「好きな女の子にキャンデーを贈ろう」
1982年 「僕からも、愛」
1983年 「愛の数だけキャンデーを贈ります」
1984年 「好きだよを包んであげる」
1985年 「あの娘にキャンデーパンチ!」
1986年 「正々堂々ホワイトデー」
1987年 「夢みて待ちますホワイトデー」
1988年 「キャンデーをあの娘に贈る日」
1989年 「Two Lips」

やはり、「キャンデー」を前面に押し出すフレーズが多いですね。

私見としては、85年あたりから、どんどん「どうでもよくなってきちゃっている感じ」を受けます。

「キャンデーパンチ!」って、なんなんでしょうか。意味不明です。

88年のコピー「キャンデーをあの娘に贈る日」は、完全に思考停止しています。多分これがきっかけとなり、「何を考えているんだ」ということで、担当者はクビになったと思われます。
そして、89年。新進気鋭の若手が張り切って横文字「Two Lips」を打ち出し、まったく意味がわからなくなってしまったと考えられます。彼もまた周囲の確執などによりやめてしまい、キャッチフレーズの文化が途絶えたのでしょう。

何はともあれ、「ホワイトデー」を違った角度から楽しめるサイトであることは間違いありません。





posted by molten at 19:10| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 記念日 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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