セリ科の植物で、茎の表面に紫色の斑点がある、カブのような植物だそうです。
主にヨーロッパで栽培され、文字通り猛毒を持っているため、古来、毒殺刑にも用いられていました。
哲学者のソクラテスの死刑に用いられたものとしても有名です。
プラトンの「パイドン」という書物には、ソクラテスがヘムロックを煎じた液体を飲み干してから死に至るまでを詳細に語っています。
毒薬を飲んで仰向けになったソクラテスは、足先の方から徐々に冷えて硬直し、下半身が硬直したあとにも、近くにいたクリトンという人物に、「アスクレピオスに雄鶏一羽の借りがあるから、返しておいてくれ」と言付けて、息絶えた、と書かれています。
この毒人参の名前をとった「ヘムロック協会」という団体もあります。
1980年にロサンゼルスで創立されたこの協会は、自由意思による安楽死を肯定する団体で、この協会の活動によって、カリフォルニア州とオレゴン州では「安楽死」を認める法律が成立しています。
ちなみに今日(3/15)の誕生花が「ヘムロック」で、花言葉は「命を懸ける」だそうです。
今日、誕生日の有名人は、武豊(ジョッキー)、小林尊(フードファイターの人)、肥後克弘(ダチョウ倶楽部)など。
確かに皆さん、いろいろ命を懸けていますね。