2005年04月16日

[五劫のすり切れ]

落語「寿限無」で登場する長い名前の一部に「五劫のすり切れ」というのがあります。

これは正確には「五劫のすり切れず」と否定形です。

五劫の「劫」というのは、インドから中国に伝わる時間の単位で、とてつもなく長い時間を表します。
「寿限無」では、とにかく長生きするように、と親が子供にいろいろな名前をつけます。

結果、あまりにも長い名前のため、川に溺れたその子を呼ぶだけで時間がかかって助けられずに死んでしまう。というものです。

「劫」はどれぐらい長い時間なのか、というのは二つの説があります。

一つは「石劫」といって、1里四方(中国では500m四方)の大きな岩を、天女が3年に一度(4年に一度の説もある)、羽衣でさっと撫でて、その岩がすり切れてなくなるまでの時間を「一劫」とする、というもの。

落語の「五劫」は「すり切れ」ですから、この「石劫」を基にしているといえます。

もう一つは「芥子劫(けしこう)」といって、鳳凰が3年(4年)に1度、40里四方の城壁の中に詰まった芥子の粒をくわえていき、全てなくなるまでの時間を「1劫」とするものです。

年換算で100億年とも、10の36乗年とも言われていますが、どちらも宇宙の歴史をはるかに超える年数です。

「五劫」はその5倍です。
そして「すり切れず」ですから、それ以上の時間を意味します。
パイポとか、シューリンガンとか、ポンポコナーとかはもうどうでもいいですね。


posted by molten at 21:36| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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