2005年05月27日

[太陽]

古代中国の神話では、むかし太陽は10個あったのだそうです。

中国の最初の国名である「殷(いん)」の時代、天帝の妻が太陽や月を次々と生み出しますが、そのとき太陽は10個生まれたのだそうです。

それぞれに「甲・乙・丙・丁…」の十干の名前が付けられて、毎日順番に一つずつ天に現れて、地上を照らしていました。

つまり10日で太陽たちが一周するわけで、その一回りのことを「旬(しゅん)」と言っていました。

「上旬」「下旬」などという時の「旬」は、ここから来ています。

初めのうちは順番に一つずつ上っていたのですが、太陽たちはそのうち飽きてきて、ある時10個同時に天に上がってしまいます。

その結果、地上は灼熱地獄と化し、人々は困窮します。

そこで時の帝「ギョウ」は、天界の弓の名手「ゲイ」を召し、10個の太陽をなんとかするよう命じます。
「ゲイ」は結局自分の能力を活かして、太陽を打ち落とすことを試みます。

あとになって「すべて落とすのは忍びない」と帝がこっそり「ゲイ」の矢を1本抜き取ったため、「ゲイ」は9個だけ太陽を落とし、地上は元通り(?)一つの太陽が上るようになりました。

その後、「ゲイ」は天帝の子供達である太陽を殺した罪(?)で、不老不死の能力を奪われ、地上で生活することを余儀なくされます。

天に帰りたい「ゲイ」は、崑崙(こんろん)山にある不死の薬を手に入れ、妻と共に天に帰ろうと家まで持ち帰りますが、薬を妻に全部のまれ、妻だけが天に帰ってしまいます。

最後には弓の弟子である「ホウモウ」に後ろからこん棒で殴られ、「ゲイ」は死亡します。

今も昔も、「ゲイ」の扱いはひどいものですね。しかも犯人は「ホウモウ」です。


posted by molten at 15:56| 埼玉 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。