あれは「消防隊進入口」というもので、非常時にはここから建物内に進入できる、という意味なのだそうです。
そのため、あのシールが張ってある窓はすべて、開けられる窓(はめ殺しではない)になっている、ということになります。
非常時には役に立ちますが、泥棒から見れば、「あの窓は開けられる」ということですから、諸刃の剣ですね。
ちなみにあのシールは建築基準法で定められた「3階以上、31m以下」の窓に張られているものです。
建築基準法によれば、3階以上の建築物にはすべて非常口と、それを示す目印の設置が義務づけられていますが、建築基準法の基準をクリアするエレベーターか、道幅4m以上の道に面していて、各階の外壁10m以内ごとに出入りできる場所(幅75cm、高さ1.2m以上)が設けられている場合は、目印をしなくともよいとされています。
逆に言えば、あのシールが貼られているということは、その階はそこしか外への逃げ場がないということになります。
火事になったら、消防隊が進入する前に、あそこから逃げないとダメかも知れません。