2005年09月14日

[0818 ハノイ(19)]

ベトナム旅行記第19回。
ついに、ハノイズーの全貌が明らかに!

では、どうぞ。


ガイドブックにある地図を見ると、位置的は確かにここが「ハノイズー」だ。

しかし、目の前に見える光景は、動物園の「ど」の字も連想させない。
まるで、うらぶれた遊園地のような場所だ。
そう、「遊園地」なら、まだ理解できる。

ただ、例えばここが「花やしき」だとすると、本物の花やしきは「ディズニーワールド」にあたる。

つまり、〔ハノイズー:花やしき=花やしき:ディズニーワールド〕である。
誇張ではなく、そんな場所だ。

チケットを売るプレハブ小屋の向こうにチラリと見えるのは、メリーゴーランド、ゴーカート、おもちゃの電車ではなかろうか、とかろうじて表現できる遊具。

僕らは何かに引き寄せられるようにチケットを2枚買い、中学校の文化祭のような正門入り口をくぐった。
チケットは一人2000ドン。さっきのガムより安い。
しかもチケット売り場の前で、エイコは500ドン札を拾ってしまっていた。

もうかった、という気持ちよりも、なぜか「申し訳ない」気持ちでいっぱいになる。

まず、僕らの眼前に登場したのは、射的である。お祭りで見るタイプの屋台だった。
標的には、洗面器やコップのようなものが並べられている。やけに実用的である。
そして店番のおばあさんが、何か麺類を食べている。僕らには一瞥もしない。

そして少し歩くと、その奥に広がる、さっき垣間見たプレイランド。
プレイランドの入り口は、さっきの正門より1.5倍ぐらい立派だ。高校レベルである。
ざっとみて、総アトラクション数5。そのうちふたつは閉鎖している。
さっきの入場券に、ここの入場料も含まれているようだ。
僕らはおそるおそる足を踏み入れる。

ラジカセで、バックミュージックを流していた。
園児が発表会で歌わされているような、何ともリズムの取りにくい歌だった。

そんな中、一番の盛り上がりを見せているのは、天井からアンテナで電気を供給するタイプのゴーカートだ。
園児の歌をバックに、ジャーッ、ジャーッというアンテナが天井をこする音と、ガツン、ガツンという車の衝突音が鳴り響く。
3人の子供が、楽しそうに車をぶつけていた。

呪われたような顔をした、古ぼけた木馬のメリーゴーランドは、ピクリともしていないが、お客が来たらスタンバイするのだろう。

その奥にある、1周20mほどの電車が、子供を一人乗せ、「何周させるのか!」と思わせるほどぐるぐる回っているのを最後に、プレイランドの奥は工事現場と化した。
盛り土とタイル、鉄柵、レンガ、そして重機のオンパレードだ。
間違いなく進入禁止である。

来た道を引き返しながら、エイコは「これが日本の歩いてきた道なんだ」と、生まれてもいない、貧しい時代の日本を想像し、「遅く生まれてきてよかったね」と僕に言った。

いつの時代に生まれても、ここでは楽しめないんじゃないだろうか、と僕は心の中で思った。
(続く)

本当はものすごく楽しんでいました。


posted by molten at 17:09| 埼玉 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | Jet-Ragメモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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