2005年09月19日

[0818 シェムリアップ(1)]

ベトナム・カンボジア旅行記24回。
今回からカンボジア、シェムリアップ編に突入です。

では、どうぞ。


ハノイを出ておよそ3時間。
僕らを乗せたVN843便は、シェムリアップ空港へと近づいた。

窓から眼下を臨むと、広大な密林と湿地帯だ。水と緑の他にはなにも見えない。
かなり高度が下がってきたが、まだ草原だ。
空港はもちろん、人工の建造物がまったく見えない。

窓より他のの情報がないので、僕は恐ろしく不安になる。

もう、車輪が出ているのではないか、と思うぐらいに地面が近いのに、まだ一面の草原。

これはもう、だめだ、と思う。
墜落だ。

と、思った瞬間、車輪が滑走路を滑る音がして、滑らかに着陸した。
飛行機がしばらく滑走路を走ると、ようやく空港らしき建物が遠くに見えた。
空港というより、愛媛の分校みたいな建物だ。もう少し派手か。

やっと搭乗口に着いたらしく、客が移動し始めた。

飛行機の出口扉の向こうには、タラップカーがついていた。

ビートルズの来日や、首相の暗殺でおなじみの、あのタラップカーである。
実物を見たのは初めてかもしれない。

僕は心の中で「ヘルプ!」を歌いながら、タラップを降りた。
空港の地面(?)を歩くのも新鮮だった。もちろん舗装してある。

エイコはというと、少し遅れて付いてきた。どうも足取りがおぼつかない。
見ると、思い切りメガネが曇っていた。ものすごい湿気と、機内との温度差のためだ。
時間は6時前だが、まだ明るく、まだまだ暑かった。

シェムリアップ空港は、見た目通り中も小さい。
到着ゲート=出口、のような構造である。
出国手続きをする職員達がやけに陽気で、ニコニコしている。

パスポートチェックをする職員が二人いたのだが、そのうちの一人はなぜか僕らを見て、笑いがこらえきれない、といった感じでずっと目を伏せ、肩をふるわせていた。
なぜなのかいまだにわからない(誰かに似ていたのだろうか)が、特にエイコに対しては笑いがひどかったらしく、彼女は「ちゃんと仕事しろ」とご立腹だった。

空港の出口で、僕らを待つガイドさんを探す。
僕らの名前の書かれた紙を持っていたのは、明らかに僕らより年下の、若い男の人だった。

「はい、それではですね、くるまにですね、ごあんないですね」。

グェンさんよりもカタコトの日本語だった。
(続く)


グェンさんの発言は「カタカナ」でしたが、このガイドさんの発言は「ひらがな」で統一したいと思います。


posted by molten at 09:57| 埼玉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Jet-Ragメモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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