アンコールワットに突入です。
ではどうぞ。
午前中の観光はいったん終了して、シェムリアップ市街へもどり、昼食をとる。
これまで、毎昼食・夕食でビールを飲んでいた僕らは、午後のスケジュールを考え、初めてアルコール抜きの昼食にした。
カンボジアの料理は、やはりベトナムに比べて、すごくおいしい、という感じではない。
ぜいたくを言うと、米がどうも合わない。味気ないのである。
米がおいしくないと、おかずが進まない。
やはり、日本の米はおいしいのだと痛感する。
昼食後、ホテルに戻って休憩である。
ベトナムでもそうだったが、昼間は暑いので仕事をしないのだ。
観光もバテてしまうので、昼間は外に出ないのだそうだ。
結果、アンコールワットへ向かうのは、午後3時からということになった。
エイコは汗だくになったのをシャワーで流せると、この休憩は大歓迎だった。
僕もシャワーを浴びたが、他に特にすることもなく、日本から持ってきた「文藝春秋」と、ニンテンドーDSを開く。
カンボジアに来てまで、僕は「脳を鍛える 大人のDSトレーニング」をしていた。
3時にロビーでソンディさんと待ち合わせし、再びアンコールワットへ。
午前中に聞いた話の通り、アンコールワットは午後観光がセオリーらしい。
堀川を渡る石橋の入り口には、観光客と、それ目当ての物売り達でごった返していた。
橋のたもとで、例の許可書を見せて、石橋を渡る。
幅は5m、長さは100mほどはあるだろうか。
橋は修復作業中らしく、右側は新しくなっていたが、左側は青いビニールシートなどが掛けられていて、作業員が数人休憩していた。
休憩所のテントには日本語で「アンコールワット修復作業中」と書かれていた。
日本の出資によって修復作業がつづけられているようだ。
橋の下では、パンツいっちょの子供たちが水浴びをしている。
ゴミが浮いていたりして、決してきれいな水ではないが、やけに楽しそうである。
100mほどはあろうかというその橋を渡ると、アンコールワットの外壁が目の前にそびえ立つ。
入り口は5つあり、当時は身分によって通る入り口が分けられていたという。
「王家」の入り口だったという中央口をくぐって、アンコールワット内へと入る。
(続く)
次回はアンコールワット本編。